BSIジャパン、ヤマトグループ6社に対し小口保冷配送サービスに関する国際規格 PAS 1018を認証
2017年5月30日
BSIグループジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長 五十嵐 泰文、以下BSIジャパン)は、ヤマトホールディングス株式会社傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長 長尾 裕)など、計6社に対し、小口保冷配送サービスに関する国際規格PAS 1018:2017(以下、PAS 1018)を認証しました。(認証登録日:2017年5月14日)
認証を記念した授与式において:右より、ヤマト運輸 代表取締役社長 長尾 裕 様、BSIジャパン 代表取締役社長 五十嵐 泰文
PAS 1018とは、小口保冷配送サービスのうち、荷物の積み替えを伴う輸送形態を対象とする国際規格です。車両に搭載されている保冷庫などの空間の温度管理を中心に、配送中の積み替え作業に関する要求事項が規定されています。本規格の策定には、日本国内の保冷宅配便サービスを扱う事業者をはじめ、海外の組織も複数参画し、2017年2月28日に正式に発行されました。
今回PAS 1018を認証したヤマトホールディングスのグループ会社は以下の6社となります。
- ヤマト運輸株式会社
- 沖縄ヤマト運輸株式会社
- YAMATO (CHINA) TRANSPORT CO., LTD.(雅瑪多(中国)運輸有限公司)
- YAMATO LOGISTICS (HK) LTD.(香港ヤマト運輸株式会社)
- YAMATO TRANSPORT (S) PTE. LTD.(シンガポールヤマト運輸株式会社)
- YAMATO TRANSPORT (M) SDN. BHD.(マレーシアヤマト運輸株式会社)
PAS規格策定について
PASは「Publicly Available Specification」の略であり、日本語では「公開仕様書」です。「一般に公開されて誰でも使用できる規格」であることを意味します。PAS規格が国際的に広く活用された実績をもとに、BSIが国際規格とすることをISOに提案することで、PAS規格からISO化された規格がこれまでに多く存在します。
PAS規格は、信頼できる公に認知された規格を作成したいという希望があれば、どのような組織(企業、政府機関、団体、NPO、学術機関など)でも作ることが可能です。世界の規格開発活動において多く利用されている「コンセンサス・ベースアプローチ」に基づき、BSIが長年の経験と実績に基づいて作り上げた規格開発のプロセスに従って行われています。
BSIジャパンは、日本ならびに世界のお客様に対しPASを策定・発行するサービスを提供しています。昨今、自社に関係する業界あるいは技術分野の標準化を、自らリーダーシップを発揮して推進し、国際・国家規格を策定していきたいという機運が高まっており、また、製品・技術・サービスを適正に評価したいが、そのための基準や規格が存在しないという課題も多く見られます。このような情勢を受け、BSIはPAS規格を民間企業から政府まで様々な組織から依頼を受けて開発しています。日本国内でこのPAS規格策定サービスを行えるのはBSIジャパン唯一となります。
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/our-services/PAS-standard/